床のきしみは放置して大丈夫?築20年以上の戸建てで考えられる原因・対策・修理費用を二級建築士が解説
ギシギシ・ミシミシ音の原因は床材だけではありません。下地・根太・湿気・水漏れ・シロアリを見分ける確認ポイント

床のきしみは、木材の伸縮による一時的な音であれば大きな問題がない場合もあります。しかし、同じ場所で音が続く、床が沈む、湿気やカビ臭がある場合は、床下地・根太・大引・水漏れ・シロアリ被害などの点検が必要です。
築20年以上の戸建てで「ギシギシ」「ミシミシ」と音がする場合、床材の上から音だけを止めるのではなく、どこが動いているのかを確認することが重要です。
横浜市金沢区を中心に、建築経験30年・施工約1,500件の二級建築士として住宅を見てきた有限会社エコスタイルが、床のきしみの原因と対策を解説します。
床がきしむ主な原因は5つ
1.フローリングの継ぎ目がこすれている
木質フローリングは、湿度が高いと水分を吸収して伸び、乾燥すると縮む性質があります。季節による伸縮で床材の継ぎ目がこすれ、音が発生することがあります。
床の沈みや変色がなく、季節によって音が出たり消えたりする場合は、木材の伸縮が影響している可能性があります。DAIKEN「床材を踏んだときのきしみ音」
2.床材と下地合板の間に隙間がある
築年数が経過すると、床材を固定している釘や接着剤が緩み、床材と下地合板の間にわずかな隙間ができることがあります。
歩いたときに床材が上下し、釘や継ぎ目がこすれることで「キュッ」「ギュッ」という音が出ます。
3.根太・大引など床下の下地が動いている
床は一般的に、フローリング、下地合板、根太、大引、床束などで支えられています。
根太の乾燥収縮、固定部分の緩み、床束の浮きや沈みなどがあると、床全体が動いて音が発生します。床材メーカーも、床鳴りの原因として根太の強度不足や乾燥収縮による隙間を挙げています。Panasonic「床鳴りする主な原因と対策」
4.水漏れや湿気で床下地が傷んでいる
キッチン、洗面所、トイレ、浴室の近くで床がきしむ場合は、給排水管からの水漏れや湿気にも注意が必要です。
床下地が水分を含むと、合板が膨らんだり、木部が腐朽したりして、床が柔らかくなることがあります。
横浜市金沢区は海に近く、湿気の影響を受けやすい地域です。ただし、きしみの原因を湿気だけと決めつけず、床下の状態や水漏れの有無を確認します。
5.シロアリや木部の腐朽
床を踏んだときに大きく沈む、複数の場所で床が柔らかい、床下からカビ臭がする場合は、木部の腐朽やシロアリ被害も考えられます。
住宅金融支援機構の維持管理資料でも、床の沈み・きしみ、腐朽、蟻害は定期的に確認する項目とされています。住宅金融支援機構・住まいの点検資料
すぐに点検したい床の症状
次の症状がある場合は、音だけでなく床下まで確認することをおすすめします。
- 同じ場所を踏むたびに音がする
- 以前より音が大きくなっている
- 床を踏むと沈む、ふわふわする
- 床に変色や膨れがある
- キッチンや洗面所の近くで音がする
- 床下や室内にカビ臭がある
- 過去に水漏れや雨漏りがあった
- シロアリ被害を受けたことがある
- 建具の開閉が悪くなった
- 床に傾きを感じる
音だけで床の状態を断定することはできません。きしむ場所、沈みの有無、湿気、建物の傾きなどを総合的に確認します。
床のきしみを調べる方法
有限会社エコスタイルでは、次の順番で原因を確認します。
- 歩きながら音が出る場所を特定する
- 床の沈み・傾き・変色を確認する
- 床材の継ぎ目や固定部分を調べる
- 床下点検口から根太・大引・床束を確認する
- 水漏れ・腐朽・シロアリ被害を確認する
- 必要な補修範囲と方法を決める
床下へ入れない場合は、点検口の新設や床の一部撤去が必要になることもあります。
原因別の床のきしみ対策
| 原因 | 主な対策 |
|---|---|
| 床材の継ぎ目のこすれ | 継ぎ目調整・部分補修 |
| 床材と下地の隙間 | ビス固定・接着補修 |
| 根太や大引の緩み | 下地の固定・補強 |
| 床束の浮き・沈み | 床束の調整・交換 |
| 下地合板の劣化 | 傷んだ範囲の張り替え |
| 水漏れ・腐朽 | 原因修理後に木部交換 |
| シロアリ被害 | 駆除・防蟻処理・木部補強 |
床の上から新しいフローリングを張る「上張り工法」は、既存の下地が健全な場合に選べる方法です。下地が劣化している場合は、既存床を撤去して傷んだ部分を修理する必要があります。DAIKEN「床の張り替えと上張りの違い」
床のきしみ修理費用と工期の目安
一般的な戸建て住宅を想定した税込概算です。
| 工事内容 | 費用の目安 | 工期 |
|---|---|---|
| 床の部分固定・調整 | 2万~6万円 | 数時間~1日 |
| 床下からの根太・床束補修 | 3万~12万円 | 1日程度 |
| 下地合板の部分交換 | 8万~20万円 | 1~2日 |
| 6畳程度の床・下地張り替え | 15万~35万円 | 2~4日 |
| 腐朽・シロアリ被害を含む補修 | 現地確認後 | 状態による |
床面積、床材、家具移動、床下へ入れるかどうかによって費用は変わります。
市販品を使った自己補修には注意
床鳴り用の補修材やビスを使用して音が小さくなることもありますが、床下には給排水管、電気配線、床暖房設備などが通っている場合があります。
場所を確認せずに長いビスを打つ、床材の継ぎ目へ潤滑剤を入れるなどの方法は、床材の変色や設備の損傷につながる可能性があります。
また、下地の腐朽やシロアリ被害が原因の場合、音だけを止めても根本的な解決にはなりません。
よくあるご質問
床がきしむだけなら放置しても大丈夫ですか?
床の沈みや変色がなく、季節によって音が変わる場合は、木材の伸縮によることもあります。ただし、音が大きくなる、床が沈む、湿気や臭いがある場合は点検をおすすめします。
床を全部張り替える必要がありますか?
原因が一部分の固定不良であれば、部分補修で直る場合があります。下地全体が劣化している場合は、全面的な張り替えを検討します。
床下点検口がなくても調べられますか?
室内から音や沈みを確認できますが、原因を確定するために床の一部撤去や点検口の新設が必要になることがあります。
築20年以上の戸建てで発生する床のきしみは、フローリングの伸縮だけでなく、下地の緩み、床束の沈み、水漏れ、腐朽、シロアリ被害が原因となる場合があります。
有限会社エコスタイルでは、建築経験30年・施工約1,500件の二級建築士が、表面の床材だけでなく、下地合板・根太・大引・床束・床下の湿気まで確認します。
音が気になる場所の写真や動画をお送りいただければ、現地調査前に確認したいポイントをご案内します。
「床を歩くとギシギシ音がする」「一部分だけ沈む」「水回りの近くで床が柔らかい」など、気になる症状はありませんか?
有限会社エコスタイルでは、建築経験30年・施工約1,500件の二級建築士が、床材だけでなく、下地合板・根太・大引・床束・床下の湿気・水漏れまで確認します。
音がする場所を踏んでいる動画、床全体の写真、水回りとの位置関係をお送りいただければ、現地調査前に確認ポイントをご案内できます。
横浜市金沢区周辺で床のきしみや沈みが気になる方は、お気軽にご相談ください。
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